サトウハチローの間違いと、嫌った本当の理由は

今日の歩数……6970歩

今朝の血圧……135―97

今夜の血圧……133―97

今日は、桃の節句です

桃の節句は『女の子のお祭り』なのですが、春の到来を象徴する風物詩でもあります

ところで、男雛を『お内裏様』と呼び、女雛を『お雛様』と呼ぶのだと、長い間思い込んでいました

お内裏様は、男雛と女雛の総称だと知ったのは大人になってからでした

最近は昔の様な段飾りよりも、内裏雛が売れ筋なんだそうです

7段飾りのお雛様だと、一部屋が段飾りで占領されてしまいますから、住宅事情と懐具合では男雛と女雛の『内裏雛』がお手頃なのです

それに段飾りは、飾り付けと後片付けが大変なのです

ところで、何故男雛をお内裏様、女雛をお雛様だと思い込んでいたかと言うと、童謡の『うれしい ひなまつり』が原因です

1番の歌詞は……
灯りをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り
問題は、2番の歌詞です
お内裏様(ダイリサマ)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉さまに
よく似た官女の白い顔
作詞 サトウハチロー
作曲 河村直則
これは、昭和10年頃に作詞された童謡で、サトウハチローが娘に雛飾りを買ってやった時に作詞し、のちに河村直則が曲をつけて昭和11年1月にレコード化されました

ただ、自分で作っておきながら、サトウハチローは嫌っていたそうなのです

それは、歌詞が正確でなかったから~というのですが、作品が世に出て広まってしまってから『お内裏様』は男雛では無く、男雛と女雛を合わせた総称だと気付いたのでしょうね

さらに、サトウハチローが嫌っていた理由は他にもあるのです

お嫁にいらした 姉さまに
よく似た官女の白い顔
これは、『嫁ぎ先が決まった直後に、結核にかかり、亡くなってしまった姉』 を連想させるものなのだそうです

つまり、姉への鎮魂歌~レクイエムでもあり、姉の悲しい想い出に繋がるので好きでは無かったと言われているのです

写真は我が家の、内裏雛
この記事へのコメント
お母さま、またご入院されたようですが、大変ですね。
いつも有り難うございます
そうでしょう
童謡で、お内裏さまとお雛様~と習ったから間違いますよね
いまだに間違っている人もいらっしゃると思いますよ